Aladdin SILVER QUEEN 新旧比較
本日ご紹介するのは、アラジン社の反射式ストーブ、シルバークイーンです。新旧ふたつのタイプがありますので、まずは No,8002 から。1960年代の落差式ストーブで芯固定式です。古いストーブながら、これだけ状態が良く芯が新品で共箱付きというのはもう2度と出会わないであろうほどの個体です。タンク容量は2.55リットルが2本で約10時間燃焼。もっとも特徴的なのは、背面の灯油タンクがガラスタンクであるということです。
赤いAladdinエンブレムが素敵。ブラックの塗装とシルバーの反射板にアクセントカラーの赤が効いてとても力強いデザインのストーブです。ハーレクインなどバイク好きな方のファンが多いのも頷けます。芯は石綿芯(ストーブ使用に関しては全く安全面に問題のないものです)ですが、現在替え芯の入手が非常に困難です。オーバーホール時に芯は新品のものに交換していますが、今回はさらにスペア用替え芯をもう一本お付けしていますので末長く使っていただけます。
点火時には、燃焼筒を外して点火します。ドームが赤熱して赤くなるまでに約10分ほどかかります。また消化時にも完全に火が消えるまでに5〜10分ほどかかります。ただし消化時にニオイがないのでその点はメリット。
そしてもう一台、シルバークイーン J300001 です。こちらの方が新しく一般的に流通しているのはこのタイプです。芯上下式の放射形ストーブ。芯はガラス芯です。タンク容量は2.55リットルが2本で燃焼時間も全く同じです。こちらは自動点火装置付きなので、燃焼筒を外さずに点火できます。点火後にドームが赤くなるまでは約2分。古いタイプに比べると点火、消火ともに早くなっています。デメリットとしては、これは構造上仕方がないのですが消火時に若干ニオイ(灯油臭)がすることと、点火後の芯の高さ調整をしないとススが出やすいことです。
わかりやすく新旧ふたつ並べてみました。向かって左が新しいほう、右が古いほうです。前面から見たときのデザインがかなり異なります。反射板が大きなのは古いほう。
灯油タンクは断然ガラスタンクのほうが格好が良いです。
デザインと操作性、それぞれに特徴がありますのでお好みでどうぞ。