アラジンストーブの芯が上がらない時

朝が冷え込むようになると一気に石油ストーブの修理のお問い合わせが増えます。この時期にアラジンストーブに関して多く寄せられるのは、「つまみを回しても芯が上がらない」というものです。おそらくこうした状態のストーブはタンクに灯油を入れたまま数年放置されていたものだと思います。シーズン中はこまめに掃除をし、シーズンオフにタンクから灯油を抜いていればそういったことにはなりません。

タール状の汚れは数年放置すると、このように固まってしまい芯自体にくっつきます。そのためつまみを回そうとしても、つまみが動かない状態になります。ここで無理に回してしまうと、つまみも壊れます。

固着してしまった芯は物理的に剥がすしか方法がありませんので一般の方には難しいと思います。弊店では特殊な溶剤でゆるませてから専用の器具で剥がします。少しづつしか出来ない作業ですので時間がかかりますし、筒が変形しないように慎重な作業を要します。

左が固着していた古い芯、右が新しい芯。
 
芯が固着してしまった場合は、無理に剥がそうとせずにお近くの石油機器技術管理士へ整備をお願いした方が確実です。石油ストーブの修理料金に関してはこちらをご参照ください。