「空焚き」の意味
今年の冬、というか今年に入ってからは特に寒い冬でした。やっと梅の花がちらほらと垣間見えます。今期、アラジンストーブについてちょっと気になることがあったので書き留めておきます。通常、一般家庭においてアラジンストーブを正しくお使いいただいていれば3、4年に1度メンテナンスおよび芯交換すれば十分だと思います。ただ毎年一定数の方が、「去年芯交換したのにもう調子が悪い」というご連絡をいただきます。その時に確認するのは、まず「点火の仕方が間違っていないか」です。アラジンストーブは他のストーブと違って手動での微調整が必要となります。説明書を読まず(説明を聞かず)自己流で点火して芯先を潰してしまうと、芯残量があってもオレンジの炎になってしまいます。
そしてもう一点。こちらが本題ですが、「空焚きをしていませんか?」とお聞きするとみなさん、堂々としてません、と言い切ります。ところがよくよく聞いてみると、共通するのは給油のタイミングです。アラジンストーブをつけていて、ふと見ると燃料計がゼロになって火が消えている。それから給油。ということを繰り返している方が多いのです。これは一般に空焚きと言います。アラジンストーブについている綿芯ではやってはいけないことです。アラジンストーブの給油はかならず燃料計がゼロになる前に行ってください。
一方空焚きが必要な場合というのもあります。ここで勘違いしてはならないのは空焚きができるのはガラス芯のストーブだけである、ということです。もう一度言いますがアラジンストーブは空焚きできません。ガラス芯のストーブの場合は、灯油タンクをからにしてから点火し、自然に火が消えるまで灯油を燃やし切って芯のクリーニングをすることです。芯先のタールが燃えてしまいますので最後に芯先を整える必要があります。
空焚きの意味を勘違いしていたという方、いらっしゃるのではないでしょうか?石油機器は正しく使って楽しみましょう…